2025.03.18 | 婚礼衣装について
相良刺繍の色打掛を集めてみました
着物には沢山の技法が使われています。
特に色打掛は様々な技法が織り込まれていて、職人の手でつくりだされるまさに芸術作品です。
種類 | 衣装 | 技法 |
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相良刺繍 |
打掛全般
留袖
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最大の特徴は柄に沿って色糸を縫っていく刺繍とは違い、生地の裏から糸を抜き出して結び玉を作りそれを連ねる事で模様が出来上がっていくところ。普通の刺繍より立体感があり、色彩も豊かで色の強弱によるグラデーションも豪華。たいへんな技術と労力を要するため刺繍職人が減ってきており、さらに機械では出来ない技法のため今では貴重品となってきています。 |
汕頭(スワトウ)刺繍 |
打掛全般
訪問着
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生地の一部に穴を開けてその糸を使い繊細な文様を表現する技法。 熟練された高度な技を必要とし、非常に高価であるためハンカチなどにはよく使用されますが、打掛に使われるのは大変貴重です。 |
刺繍 |
打掛全般 振袖 訪問着
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何百とある色に染め上げた絹糸で柄を埋めていく非常に繊細な技法。 織物とは違い、ふっくらと立体的に仕上がるのが特徴でグラデーションも美しい技法です。 |
金駒・銀駒刺繍 |
打掛全般 訪問着 留袖 |
刺繍針に通せないほどの太い糸や、金糸などを木製の駒(糸巻きの一種)に巻いて、その糸自体を生地に縫い込むのではなく、糸巻きを転がしながら刺繍糸を下絵に沿って這わせ、綴じ糸(とじいと)で留めていく技法。 |
手描き金彩友禅 |
打掛全般 振袖 訪問着 留袖 |
手描き友禅はその名の通り、柄の下書きから色付けまで全てを職人の手による染めの技法。金彩(きんさい)は金加工とも言われ、染め上がった生地に金箔や金粉等を接着する加工です。 |
明綴れ |
打掛全般
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綴れ織りは横糸に多彩な色の糸を使用し、つづら折りのように織り進めて模様を織り出す手織物で、地となる組織の横糸も折り返しながら織っていくため色の境目に縦方向の隙間が出来ます。 |
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唐織 |
打掛全般 | 西陣を代表する織物の技法の中のひとつ。 日本が世界に誇る伝統芸能「能」の衣装にも使われており、薄く織られた生地に糸を表面に浮かせて織り上げるので、柄が立体的に見えるところが大きな特徴です。 |
金通し・銀通し |
打掛全般
訪問着 |
織物全体の緯糸に「金糸・銀糸」を織り込む事により、無地場に立体感が増します。 見る角度によって生地が光り、派手すぎない華やかさを演出。 |
縮緬 |
打掛全般
振袖
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表面に細かいしぼ(シワ模様)のある絹織物で、生地が立体的に見えます。織物等とは違い、重量感が無く軽い着心地が特徴。 |
オーガンジー |
打掛全般
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薄くて軽く、下の生地が透けて見える織物。 婚礼衣装としては主にドレスに使われているものですが、レストランウェディングやホテルでの披露宴に洋装のテイストを含んだ和装として近年様々な種類が作られています。 |
エンボス |
打掛全般 | 裏面を押し上げて表面に凸を付ける事で生地全体を立体化する加工。 モダンデザインの婚礼衣装に良く使用される技法です。 |
技法についてはこちらのページでご覧ください♪
技法ページ
沢山の技法の中で本日ご紹介したいのは【相良刺繍】です。
中国三大刺繍の一つで、歴史が古く、中国では漢の時代(紀元前206年~)から、日本では奈良時代(710年~)には使用されています。
今現在でも相良刺繍に魅了させている方は多く、
華結びでも「相良刺繍の打掛を探しています」とよくお問合せをいただきます。
その美しさや豪華さは圧巻で、
上品でありながら華やか。
この細かな技法がまさに職人技ですね。
相良刺繍の打掛(白無垢や色打掛)は淡い色合いでもホテルなどの大きな会場でも目を惹く存在感を発揮し、
花嫁様をより輝かせます。
ここで、華結びの相良刺繍の色打掛をご紹介させてください。
【色打掛】明綴相良刺繍 時代絵巻に桜
和装の織りや刺繍の技術をふんだんに盛り込んだ豪華絢爛な色打掛です。現在同じような衣装を仕入れるのはほぼ不可能に近く、大変高価で貴重な一枚。桁違いの逸品です。
色とりどりの糸でふんだんに相良刺繍を施した絢爛豪華な色打掛。紗綾形の地紋が更に立体感を際立たせ、写真映えのする一枚です。
【色打掛】グリーン相良刺繍
箔糸を使って織りあげた生地に色とりどりの柄を相良刺繍で表現したもの。色合いが個性的。
【色打掛】相良刺繍 福寿鳳凰賛歌
相良刺繍の豪華さだけでなく、柄ゆきと色合いが華やか。特に背中の鳳凰がとても優雅で重厚感があります。
【色打掛】唐織染め分け四季御所車
地色は多色使いで染め分けられ、柄はふんわりとした唐織独特の風合いを持つ色打掛です。
【色打掛】相良刺繍牡丹花車鳳凰の舞
柄は全て相良刺繍です。
相良刺繍を縁取っているのは金駒刺繍になっていてまさに豪華賢覧な色打掛。
蜀江 花菱文様(しょっこう はなびしもんよう)がアクセントになっていて打掛に豪華さと締まり与えていますね。
総刺繍で糸が沢山使われているのでとっても重い色打掛です(^^♪
【色打掛】相良刺繍唐華に鳳凰
柄の一つ一つを丸結びを繋げて表現する相良刺繍。この打掛はさらにその柄を金糸で囲い込む金駒刺繍が施されています。職人の高い技術が必要な逸品なので、着る芸術品とも言える色打掛です。
【色打掛】相良刺繍四季文様
メインの桜や牡丹の柄は相良刺繍で豪華に表現されていますが、無地場もとってあり足し引きのバランスが良く一見シンプルなのに実は重厚感があるというバランス感がとてもいい打掛です。赤の色が若干青みがかっていて可愛らしくなり過ぎないところも魅力。
実際にご覧くださればより相良刺繍の美しさを体験していただけると思います♪
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