2025.03.31 | 婚礼衣装について
着物の吉祥文様
着物には吉祥文様というものがあります。
鶴亀:長寿の象徴で、結婚式や誕生日などの祝い事に用いられる
波千鳥:夫婦円満、家内安全を表す吉祥文様で、波を世間に例えて、大波も小波も一緒に乗り越えていくという意味が込められている
麻の葉:無病息災・魔除けの象徴
蝶:長寿・繁栄の象徴
トンボ:勝ち運の象徴
桜:五穀豊穣の象徴
菱菊:無病息災・厄除けの象徴
唐草
鱗
亀甲
扇
青海波
流水
紗綾型
工字繋ぎ
松竹梅
紅葉
熨斗
四君子
青海波
七宝
市松
牡丹
宝尽くし
鹿の子
橘
瓢箪
・長寿や繁栄、幸福などを象徴する。
・お祝いの場や贈り物に用いられる。
・四季折々のモチーフも多く、季節や場面によって使い分けられる。
・晴れ着や慶事の宴会などの調度品などにあしらわれる。
・普段使いの品物にもよく見られるが凶事には使われない。
・日本の吉祥文様は、古くは中国から伝わってきたものが多く、文化的におめでたいとされる動物や植物を絵柄にしたものや、幾何学模様のものが一般的。
・古来より、日本人は描かれた柄に秘められた力を、その柄を身にまとうことで得ようとしてきました。
打掛によく用いられる吉祥文様と意味をお伝えします。
文様 | 意味 | 使用例 |
---|---|---|
飛亀 | ・「鶴は千年、亀は万年」というように、長寿のシンボルとされてきました。 ・一度つがいになると、生涯を共に過ごすとされていることから、夫婦円満を願い、婚礼衣装にもよく用いられます。 ・亀の甲羅に着く尾の様に長い藻は、長寿の象徴です。 ・鶴はその優雅な姿と飛翔する姿で、芸術や詩歌において称賛されています。 ・一方、亀はその落ち着いた印象から、安定や持続可能性を示すシンボルとして扱われています。 |
・平安時代から工芸品や女房装束の文様として用いられました。 ・江戸時代には夜着や絵絣のふとん地などに広く使われました。 ・松竹梅と組み合わせたりして、留袖などに用いられました。 |
鳳凰 | ・華麗で優美な姿をしているため、慶事にふさわしい柄。 ・鳳凰の卵は不老長寿の妙薬とされていて、鳳凰自身にも「不老長寿」や「若返り」の意味が込められている。 ・めでたいときに現れる天の使い「四瑞(しずい)」と呼び、尊ばれた。 ・風水ではいい男女の出会い、家庭円満にも恵まれるとされています。 |
・皇帝の衣装や調度品に多く用いられました。 |
宝尽くし | ・さまざまな宝物を並べた縁起の良い吉祥文様です。福徳を呼ぶ文様として、晴れ着などに多く用いられています。 ・宝珠、打出の小槌、金嚢、宝鍵など、お金に困らないような願いが込められているものが多い。 |
・振袖や七五三、産着などのおめでたい着物に使われる。 |
桜 | ・「繁栄」「豊かさ」「五穀豊穣」「開運招福」などの意味が込められています。 | ・桜散らし文様は季節問わず使われる文様で、平安時代以降さまざまな歌に詠まれています。 ・桜柄の着物は通年着ても大丈夫ですが、枝付きの柄は桜の季節だけ、写実的で花びらが散っている模様は桜の散り際までがよいでしょう。 |
御所車 | ・高貴さや優雅さ、華やかさを象徴する。 ・未来への希望や出世や成功を願う。 ・「玉の輿に乗れますように」との願いを込めたもの。 |
・成人式の振袖や結婚式の黒留袖などの大切な場で着用される着物の柄に多く見られる。 ・産着に限らず着物を代表する伝統的な柄として頻繁に使われており、礼装の着物の帯にも見られる。 |
実際の打掛のお写真で文様を見て行きましょう。
【鶴亀をご紹介したかったのですがこちらをご覧ください】
【鶴】:鶴が飛んでいる様子を文様化した吉祥文様で、着物や帯、工芸品などに用いられています
【鳳凰】:平和や祝福、高貴などの意味を持つ吉祥文様で、気高く華やかな見た目から慶事にふさわしい柄です
【宝尽くし】:「招福」「富貴繁栄」などの意味があります。
【桜】:「繁栄」「豊かさ」「五穀豊穣」「開運招福」などの意味が込められています。
【御所車】:「高貴さ」「華やかさ」「繁栄」「出世や成功」などの意味が込められています
文様、模様、柄、柄行きなどの言葉には、次のような意味があります。
【文様、紋様】:調度や器物、衣服などの表面に装飾された図形
【模様】:一般的にあるイメージや絵、形などを図に表したもの
【柄】:プリントや、刺繍、織り、染めによって作られる、布の表面に用いる模様
【柄行き】:きものの絵柄
【その他の吉祥文様や意味】
【牡丹】:美しい女性の象徴とされ、幸福や富貴の象徴とされていた
【亀甲文様】:正六角形を基本としながら花菱や寿字といった他の文様を組み込むこともあれば、着物の地文として使われることもある
【松竹梅】:忍耐力、命の誕生
【熨斗目(のしめ)】:多くの人からの祝福や幸せを周囲と分かち合うという意味があります。
【流水】:魔除けや火難除けの意味があります。
吉祥文様以外に、それらにまつわる文様なども沢山あるのでまたの機会にご紹介します♪
着物は織物や染物や文様に至るまで様々な歴史と共に歩んできました。
それを知れば知るほど味わいが出て、より着物(和装)を楽しんでいただけると思います♪
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